今回は,医療関連事案を扱う弁護士の皆様が,医師の協力を得るための重要なポイントについて,ご説明します。
医療関連事案の最大の壁は「専門性の壁」です。
専門分野の医師から助言を得ることは,事案を解決に導く要といえます。
私がこれまで,弁護士の皆さまから依頼を受け,150件を超える医療関連事案に助言を行ってきました。
その経験をふまえ,弁護士の皆さまが医師と良好な関係を保つために,ぜひ知っていただきたいことをまとめました。
なぜ医師の助言が大切なのか(事案を解決に導くために)
どうやってアプローチする?(直接?紹介?電話?メール?)
医師の勤務先によって異なる特徴を知る(大学病院,民間病院,医院・クリニック)
伝手がない場合は?(紹介してくれる組織を活用)
医師に問い合わせる前の準備(入手すべき資料とは)
大切なのはカルテの精読(カルテの精読なくして解決はない)
基礎的な医学的知見を得る(教科書,ガイドライン,論文)
質問事項を練る(内容と数に注意)
質問事項の例と留意点
医療水準に関する質問のコツ(表現の例を用意)
メールで書くべき内容
面談前の準備
面談時の心構え
質問事項の確認だけで終わらせない
面談後に忘れないでほしいこと(長く良好な関係を保つために)
意見書作成を依頼する場合
意見書の初稿を医師から受け取ったら(内容をしっかりと確認)
加筆修正を依頼するときの注意点
補充意見書を依頼する前に
このように弁護士の皆様が医師の協力を得るためには,実に多くのポイントがあるといえます。例えば,「メールで書くべき内容」としては,事案の簡単な概要と,どこまで医師に依頼したいのか(面談のみの依頼なのか,可能であれば顕名の意見書まで依頼したいのか)を明確に伝えておく,といったことが大切です。
各項目の詳細については,DVD(詳細なレジュメ付き)として,今後発売予定なので,発売が決定しましたら,皆さまにお知らせいたします。
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