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執筆者の写真脳神経外科専門医 中嶋浩二

国内学会誌から脳神経領域のTopics

(2021.4.15)

代表の中嶋です。


今回は,最近の国内学会誌から脳神経領域のTopicsを厳選してお届けします。


<日本職業・災害医学会会誌 Vol. 68, No. 6 2020年11月>


Topics

脳卒中患者では,急性期病院から自宅へ退院する可能性があれば,早期に治療就労両立支援が必要である。

(治療就労両立支援:復職に必要な能力の評価,復職までの自宅療養期間中の過ごし方の指導,医学的に適切と考える復職時期の判断,などが含まれる。)


このTopicsが掲載されている論文

「加藤剛平ら:急性期病院から自宅へ退院する脳卒中患者の治療就労両立支援の現状と課題.日職災医誌 2020; 68: 361-365.」



<脳卒中 Vol. 42, No. 4 2020年7月>

Topics

『破裂脳動脈瘤は,女性が男性の2倍多く,ピークは男性60歳代,女性70歳代,局在は前交通動脈が最多,発症24時間以内の死亡例は男性の中大脳動脈瘤に多い。』


このTopicsが掲載されている論文

「豊田章宏ら:全国労災病院における破裂脳動脈瘤3,963例の部位・性差・年齢に関する検討.脳卒中 2020; 42: 233-238.」



<脳卒中 Vol. 42, No. 6 2020年11月>

Topics

『米国では,急性期脳梗塞に対して来院から20分以内の画像診断がガイドラインで推奨され,さらに,灌流画像評価や迅速診断に対応した自動画像解析ソフトウェア(RAPID)も普及している。わが国も,急性期脳梗塞への適切な再灌流療法を行うための画像診断指針が必要である。』


このTopicsが掲載されている論文

「古賀正利ら:急性期脳梗塞診療における画像診断:適切な再灌流療法を行うために.脳卒中 2020; 42: 495-501.」



<脳卒中 Vol. 43, No. 1 2021年11月>

Topics

『ワルファリン内服患者の頭蓋内出血では,入院後の血腫増大に注意を要する。ワルファリンとDOACのいずれも適応があれば,DOACを選択するのが妥当である。』


このTopicsが掲載されている論文

「原祥子ら:抗凝固薬内服中の非外傷性および外傷性頭蓋内出血.脳卒中 2021; 43: 16-24.」


以上です。


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